作者紹介

若い頃から神社やお寺の彫刻に興味があり、撮った写真を絵にしてきましたが、自分でも彫ってみたい気持ちが強くなり、関東総社秋葉神社の龍を模写し、30歳で自宅を新築した際に、欅の一枚板に龍を彫刻し、欄間に飾ったのが欅との出会いでした。人に教えてもらうのが嫌で、手本は神社やお寺の彫刻があるので、道具はどんなノミでも良いと自分で使用する道具は自分なりに作って彫刻してきました。その間に独学で修業し、多数の神社仏閣の彫刻をさせていただきました。ある時、知人の社長室に仏像の油絵が飾ってあり、仏像を彫刻にしたいと気持ちがあったのですが、この油絵を見て今から仏像を彫っても今の仏師を絶対に超えられないと思い、油絵に代わる欅彫刻のレリーフを思いつき、東海道五十三次の日本橋から大日如来、七福神や多数のレリーフを作り、仁王様にて県展に入選しましたが、日展は六回挑戦するも独学ではだめだとつくづく感じ止めました。
その後は、ヘラ鮒釣りの万力に力を入れて作品を多数作製し、マルキューの中村社長やへら専科(ヘラ鮒専門誌)にも取り上げられ掲載されたこともありました。ハワイやグァムなどにも私の作品があります。 現在は、体調を崩して力を入れる彫刻が出来なくなり、何かの縁で竹とんぼに出会い、バランスとんぼの一輪挿しを作って活動しています。とんぼが花に止まっている様な夢を見て、竹とんぼと一輪挿しを一緒にすることになりました。